このトキワバイカツツジを調査・保全するとともに、資源として活かすための模索が地元有志によるNPO「トキワバイカ*プロジェクト」によってスタートしました。そして、第1回観察会が4月末から5月7日までの5日間行われ、約50人の参加者が開花の様子を観察しました。自生地は渓谷沿いで、もともとは里山として適度に人の手が入り、日当りが良く、生育に適した環境だったと考えられますが、現在ではシイ・カシの林が発達して光条件が悪くなり、生育環境が悪化していることが懸念されています。
トキワバイカツツジが世界のここだけに生育するに至った理由を、専門家の話をうかがいながら推理することは、ロマンがあり、また人と自然の関わりを深く考える機会にもなりました。
トキワバイカ*プロジェクトは、トキワバイカツツジを育んだ宇和島の自然と、文化、人をつなぎ、宇和島の魅力を発信するプロジェクトを推進していく方針とのこと。注目です!

観察会の昼食は採取した野草の天ぷらとシカ肉
観察会の様子

トキワバイカツツジ開花の様子