2014年12月31日

ESDの10年

 2014年はESD(持続可能な開発のための教育)の10年、節目の年。国内では、さまざまな関連イベントや会議が開催されました。

 四国EPOからもイベントや会合にはできるだけ出席し、四国の取組みをアピールしました。国際会議やフォローアップ会合などにも参加し、これからESDがどうなるかについて情報収集しました。「持続可能な開発のための教育」が、10年で達成できる訳ではないだけに、この取組みをどのような形でキャンペーンのレベルから主流化につなげていくかは、多くの人の関心事でした。

 そんな中、ESDに関するユネスコ世界会議の最終日に「あいち・なごや宣言」が採択され、ESDの更なる強化と拡大に向けての行動指針と加盟国に対して教育政策やESDの強化を求める内容が示されました。あわせて、2015年からは、ユネスコの公式プログラムとして「ESDに関するグローバル・アクション・プログラム」が始まります。

 このグローバル・アクション・プログラムには、5つの優先行動分野に焦点があてられています。
・政策的支援(ESDに対する政策的支援)
・機関包括型アプローチ(ESDへの包括的取組)
・教育者(ESDを実践する教育者の育成)
・ユース(ESDへの若者の参加の支援)
・地域コミュニティ(ESDへの地域コミュニティの参加の促進)
詳細は、仮訳等がインターネットにアップされているので検索してください。2015年はこれらの意味を考えながら、四国EPOがすべき役割について、考え、実践する1年になりそうです。

 末筆ながら、2014年中お世話になったみなさま、本当にありがとうございました。2015年、これまでご支援ご協力くださったすべてのみなさまにとって良い年を迎えられますようお祈り申し上げます。

写真:ESDに関するユネスコ世界会議の様子
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2014年10月27日

アサギマダラ ~旅する蝶~

みなさんはアサギマダラという蝶を御存知ですか?「旅する蝶」ということで有名で、遠くは香港まで旅した個体もいたそうです。あの、か弱そうな蝶にそんな力があるとは本当に驚きますね。そのような足取りを調査している全国的なネットワークがあり、情報交換をされているということです。調査の仕方はとても変わっていますよ。
蝶の羽にいつ、どこで、誰が捕獲をしたのかを油性マーカーで記入します。「え?」っと思われるかもしれませんが、実はこの蝶は鱗粉がない部分が多く、また、死んだふりもしてくれるので記入はとても楽なんです。
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さて、今回取材したのは片地小学校の5年生9名。えひめグローバルネットワークが環境省の委託で学校と協働で行うESD実証グラムの一環です。
子どもたちは教室でアサギマダラの生態を学び、捕獲の方法、マーキングも経験し、10月21日(火)、アサギマダラが好むフジバカマの花が咲く秋葉山にやってきました。講師は山崎三郎さん(アサギマダラの里in秋葉山事務局長)。世界中で昆虫の研究を仕事としてきた方です。
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ひらひらと飛んだり、フジバカマにとまっているアサギマダラに子どもたちは網を振り回します。「採れた〜」「あー、逃がした〜」という元気な声が飛び交います。
捕獲した子どもたちはさっそく画板の上で蝶を寝かし大きさを測ります。さらにオス・メスの区別や交尾状況などを調べます。ボロボロに羽が破れている蝶には、「old」のOを記録します。すかさず山崎三郎さんは、「大変過酷な中を飛んできたんだね〜」とやさしく声をかけ、子どもたちに気づきを促します。マーキングの後、「僕のアサギマダラ」を放し「どこまで行くんやろうか」とすっかり保護者気分です。

 終わりの会ではアサギマダラの事だけでなく、周辺にあったキイロスズメバチの大きな巣に影響され、その生態にも質問が飛びます。これからきっと、オオスズメバチがやってきて、巣はバリバリに壊され、幼虫はオオスズメバチの幼虫のエサになることを聞くと、子どもたちは自然の過酷さを痛感したようでした。
 これから子どもたちは毎月1回、この山にやってきてアサギマダラの卵や幼虫の数を調査していきます。アサギマダラの生態から子どもたちはきっと多くのことを学んでいくことでしょう。大切に見守っていきたいと思いました。DSC_0042.JPG
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2014年09月30日

『たのしい樹木さんぽ』に参加しました!

9月24日(水)自然環境を守るための第一歩として、身近な樹木の観察から視野を広げていこうという趣旨の講座『たのしい樹木さんぽ』に参加してきました。
座学では、見やすく分かりやすいテキストを基に、正しい枝の伐採方法や剪定に適した季節の見極め方、健康な木かどうかの判断ポイントなど、庭木の手入れにも生かせるノウハウを得ることができました。

また、「“木”は、なぜ大きくなると思いますか?」という講師からの意表を突いた質問に、参加者たちは答えに窮し、ギブアップ。『“木は大きいもの”という考えで育ってきたので、“なぜ大きいか”なんて、そんなこと考えたこともなかった。』との声。タンポポを比較例にとって回答していただいたのですか、土に近く根を深く張れば、栄養も効率よく回せて生長できる。しかし、木は周囲の他の木より大きくならないと日照もままならず生長できない。だから一生懸命背伸びして大きくなるとのこと。

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座学の後、フィールドワークとして街路樹の観察に赴き、座学で学んだ知識から樹木の健康状態なども実際に確認しました。
枝の付き方、葉の特徴、実の運ばれ方、花のこと。さまざまな方向性の知識を得ることができ、樹木観察のポイントを押さえることができました。これからまた紅葉・黄葉も始まり、ますます樹木の観察が楽しくなりそうです。

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2014年08月14日

『里山〜里海、親子で巡る水辺のたんけん隊』に参加しました

8月11日(月)高松市環境学習活動事業の『里山〜里海、親子で巡る水辺のたんけん隊』に参加してきました。
イベント会場になったのは、塩江町にある「モモの広場」。“モモ”は、“桃”ではありません。ミヒャエル・エンデの物語「モモ」をご存じですか?時間泥棒を少女“モモ”が退治するお話なのですが、大切な時間を過ごすという意味を込めて、こちらの広場に名付けられたのだそうです。素敵な名前ですよね。
確かに、緑の香りと川で冷やされた涼しい風に吹かれながら、ゆったりと穏やかな時間を過ごすことのできる場所でした。

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前日までの台風の影響から、午前中の川の学習が困難な状況でしたが、内場川の本流以外の浅瀬において簡易水質検査や川にすむ生き物の観察、山の木や葉っぱに関する学習を行いました。子どもたちは、葛の葉っぱを鳴らしたり、沢から吹く自然の冷風で涼をとったり、サワガニに夢中になったりして、思い思いに楽しみました。

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お昼ごはんは、BBQと竹筒で炊いた「竹飯」。竹筒に米と水を入れて火にかけ、頃合いを見計らってひっくり返して蒸らします。ツヤツヤの炊きたては、本当においしくて、思わずお代わりしてしまいました!

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午後からは、竹を使った工作にチャレンジ。竹筒にラップを張って箱メガネにしたり、太い竹筒に好きな絵を描いて、みんなで縦に並べてトーテム・ポールも作りました。
ノコギリを引くのも、それを押さえてサポートするのも子どもたち自身。刃で小さなケガをする子もいましたが泣くこともなく、逆にケガをしたからこそ、一からすべて自分で作り上げた作品への思い入れも一入だったのではないかと思います。みんな、とても貴重な経験ができたのではないでしょうか。

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講師の方から、発電装置を搭載した手作りの水車を見せてもらいながら、再生可能エネルギーについての話を聴くこともできました。エネルギーを自ら作り出す、エネルギーの地産地消といった内容を初心者にも分かりやすいように丁寧に説明して下さいました。

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BBQも工作も屋外でしたが、モモの広場にある大木の影に集まっての作業でしたので、強い日射しにやられることもなく、影に守られ、気持のよい汗をかきました。自然の恩恵を受けるだけでなく、私たちも正しい知識で自然をずっと大切にしていきたいですね。
募集枠が早期に埋まるほどの盛況ぶりに、一般家庭でも「環境」への関心が高まっていることがうかがえます。夏の思い出と共に、環境への意識も更に高まる素敵な一日となりました。

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2014年06月26日

ミサゴ観察会in五色台

6月21日にミサゴ観察会in五色台(香川県坂出市)の取材に行ってきました。皆さんは、ミサゴのことを知っていますか?ミサゴは五色台で見られる魚が大好きな鷹の仲間です。大きくなると、翼を広げた大きさが150–180cmにもなります。当日の参加者と共に五色台の屋上から、双眼鏡、望遠鏡をのぞくと、木の先端に巣を見つけることができました。巣の中には結構な大きさの雛が2匹。一羽の親鳥がエサを取りに行く間、もう一羽はカラスなどにちょっかいを出されないように、雛たちを見守っていました。

霧がかかっていたために、その後観察会は一時中断。屋内の一室にて、講師の方が撮りためた自慢のスライドショーとそれに係る説明を受けました。ミサゴは5月ぐらいから木の枝を組んだ巣を作り始め、卵を産みます。

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抱卵日数は約40日ということで生まれた雛は、成長から巣立ち、親から独立するまでの間に飛び方を学びます。
練習する貴重な写真は、こちら!

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飛ぶ練習に一生懸命になり、親鳥に羽がぶつかってしまっています。この前後のスライドでは同じ行為が数回あり、参加者、講師も微笑ましい顔で見とれていました。

 スライドショーを終えた後は、再び屋上でミサゴと急に現れたキツツキを観察し、ミサゴクイズも行われました。ちなみにクイズの内容は・・・
Q:ミサゴの名前の由来(写真右はミサゴです)
A:答えは「水を探る(みずをさぐる)」が派生して、ミサゴ。
 水に飛び込む音「ビシャ」が派生してきたという説もあります。

Q:航空機オスプレイの名前の由来はミサゴから派生しているが、ミサゴのどんな能力から名前が付いたのか?
A:ホバリング(獲物を見つけた際に行う、素早く翼を羽ばたかせて空中に静止する行為)ができるから。

など、話を聞いていただけでは分からない、意外と難しい問題でしたが、講師の人柄と知識のおかげでみんなワイワイ、楽しい時間を過ごすことができました。

今回は、香川県にある五色台での様子をお伝えしました。みなさんの地域にも、その地域でしか見られない生き物や植物がいます。外で自然に触れてみるのもいいかもしれませんね。これから、梅雨が明けると日差しが強くなります。お出かけの際には、日よけと水分補給を忘れないで下さいね。
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2014年04月30日

水生昆虫観察会に参加しました

 新緑が気持ちよい季節になりました。川虫や川魚たちのことも気になり、4月20日、高知の水生昆虫観察会を取材しました。ガイドは、NPO法人環境の杜こうちの副理事長でもある石川妙子先生。今日のポイントは高知市の水がめ鏡川上中流域付近の蛇行した瀬です。早速網を片手に石を動かすと、丸々と太ったヘビトンボが次々と出現です。ヘビトンボは、川虫の生態系のトップに位置するため、沢山いるところは生態系も豊かな証拠と教えてもらいました。

 そんな話を聞きながら、水の流れが速いところや緩やかなところ、流れや地形に変化があるところに行って、網に魚や川虫を採集後、トレーに移し観察しました。大収穫は、オオヨシノボリやカワヨシノボリ。産卵を控えお腹がパンパンの魚たちを観察することができました。観察が終わり、魚たちは川へ、川虫たちは種の同定のために、実験室に運ばれることになりました。

 場所は変わって、運ばれた水生昆虫たちの判別をするのは、川虫研究会のみなさん。慣れた手つきで川虫たちを分けて行きました。全く何が何やら分からない私もマンパワーとして参画。優れものの1冊のガイドブックを片手に、「カワゲラ?トビケラ?」と右も左も分からないまま同定をスタート。始めて川虫分類の世界に入りました。

 実体顕微鏡をのぞくと、「うわ~っ。気持ち悪い~。」最初のサンプルはヒゲナガカワトビケラでした。うにょうにょとした黒く艶っぽいのがなんともなのですが、その葛藤を乗り越え見事同定成功。始めてなのにセンスがいいと褒められたばっかりに、どんどん調子に乗って同定。6種類を判別することができました。

 結局この日みんなで判別したのは20種類。尾の数や頭部の模様など、観察ポイントが多数の川虫たちの分類にすっかり没頭してしまいました。

 「豊かな生態系」と説明するのは簡単ですが、どう豊かなのかを同定作業を通して知ることができました。川虫観察、ぜひみなさんも一度参加してみて下さい。
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