2014年01月27日

四国の海の守り人

1月18日、高知県で行われた「四国海の守り人交流会」に参加してきました。
平成22年度から年に1回、開催されているこの交流会は、公益財団法人 黒潮生物研究所が主催しています。四国の海で環境活動をされている方々が集まり、活動の発表や意見交換を行いました。
一般発表の部では、中地シュウさん(黒潮生物研究所)、町田元秀さん(桂浜水族館)、森田輝男さん(パシフィックマリン)、岩瀬文人さん(黒潮生物研究所)、光澤安衣子さん(西条自然学校)、岡田直也さん(ニタコンサルタント)が発表を行いました。海の生物(今回はウミガメ、サンゴなど)を守るための活動、自然と共生した地域づくりのための海のガイドブックの制作、親子向け干潟の生物観察会の開催など幅広い分野の方々の発表を聞くことができました。四国EPOも「四国の海の活動紹介」として海ごみをテーマに発表をさせていただきました。

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後半は、「海の生物多様性とは?」というテーマで参加者全員による意見交換を行いました。「漁業」「海岸」「教育」の3つのテーマごとに「したいこと」「してほしいこと」「してほしくないこと」を出し合いました。印象に残ったコメントのひとつに、「違いのわかる人にしか生物多様性はわからない」ということがありました。海の小さな変化にも気づくことができる漁業者の方たちはまさに「海のセンサー」。そんな漁業者の人の話にもっと耳を傾けるべきだという声もあがりました。そして、3つのテーマの中で最も多く意見が出たのが「教育」の分野でした。「子どもたちに”ホンモノ”の教育をしてあげたい、してほしい」「もっと海に愛着をもってほしい」「海の生き物について、海の環境問題について、親子で会話をしてほしい」「海の保全だけをすすめても根本は解決しない。山・川との連携した取り組みが必要」など多くの意見があり、みなさんの教育に関する関心が非常に高いことがわかりました。

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2013年12月02日

物部の環境教育

みなさんは物部川という川をご存知でしょうか。物部川は高知県香美市の白髪山を水源とし、大小の支流34の河川を合わせつつ土佐湾に注ぐ一級河川です。高知県中部を流域として、南国市、香南市、香美市をまたぎながら流れています。
そんな物部川の流域で行われている環境教育についてご紹介します。取材を行ったのは常石勝さん(物部川21世紀の森と水の会、香長ネイチャーゲーム)です。
常石さんの環境教育は「つながり」「感動」「楽しむ」がキーワードとなっています。「つながり」では体験学習を通して山川海のつながりを学び、自然とふれあいながら自分と自然のつながりを学びます。近くにこんな場所があったんだ!地域にこんな物知りのおじさんがいるんだ!物部川の鮎ってこんなに美味しいんだ!という「感動」にも出会います。何年たってもあの時の鮎の味が忘れられん!また食べたい!と子どもたちからリクエストもあるとのこと。そして何より「楽しむ」ことを忘れないことが一番重視されているように思います。常石さんの行う環境教育は川遊びで川の生物を捕まえて観察をしたりその場で鮎を焼いて食べたり、自然の中で紙芝居をしたり、森の中を探検しながら葉っぱを拾って「葉っぱじゃんけん」をしたり、栗拾いをしたり・・・様々な「楽しむ」要素を取り入れています。

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また、今年11月30日には、物部川に感謝するという意味を込め、第2回目のシンポジウムが高知工科大学で開催されました(主催:物部川21世紀の森と水の会)。シンポジウムでは活動報告や寸劇、パネルディスカッションなどが行われました。お昼には参加者に無料でシカ肉カレーが振舞われるなど、子どもから大人まで流域のみんなで物部川について美味しく・楽しく考えるシンポジウムとなりました。

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川を通してたくさんの人の出会い・つながりが生まれている物部川。そんな地域から愛される物部川流域をフィールドに活動を進めるみなさんには、今後とも目が離せません!
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2013年10月07日

インターンシップ報告2

前回の記事に引き続き、EPOちゅうごくでのインターンシップの報告をさせていただきます。

【建部町を訪問】
3日目は岡山県の建部町を訪問しました。岡山県は全国でも非常にESDに力を入れている地域であり、建部町もその中のひとつです。今回は岡山市ESD世界会議推進局の友延さんが建部の町を案内してくださいました。その中でも一番印象深いのが竹枝小学校の訪問でした。
竹枝小学校の前には旭川が流れています。そこはかつてホタルが数多く生息し、小学生が環境学習をおこなうフィールドでもありました。2005年当時、旭川の河原には草木が生い茂っており、とても子どもたちが環境学習ができる場所ではありませんでした。また、竹枝の人口は近年減少傾向にあり、同時に小学生の人口も非常に減少しているという危険な状態でした。そこで動き出したのが地域の方たちでした。自分たちが昔体験した、川での楽しい思い出。それを今の子どもたちにも味あわせてあげたい!という気持ちから、「たけえだの水辺の楽校」の活動が始まりました。地域の人たちの、「学校のために何かしたい」という思いがひとつの形になったのです。地域の人たちが子どもたちの先生となり、様々な自然体験が行われました。
また、川の健康度を調べるために行われた「旭川かいぼり調査」では岡山理科大学や岡山淡水魚研究会などが積極的に調査に協力し、2006年から4年間、年に1回調査が行われました。今でも大学との関係性は切れておらず、大学生がこの川をフィールドに研究を行っているそうです。

一つの川を通して学校と地域がつながり、地域に活気が生まれました。現在では、子どもたちがより自発的に川にや地域について学びたい思えるような活動を行っていこうという動きもあるようです。時代の流れや地域の状態によって、伝えたいこと・伝え方はどんどん変化していくのだと改めて感じました。

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【ESDの伝え方】
4日目、5日目はESDを知らない人にESDをわかりやすく伝えるためにはどういうツールを作ればいいか、考えて案を作成しました。
これは今回のインターンシップで私が最も苦労した課題でした。できるだけ難しい言葉は使わずにいかに「わかりやすく」伝えるか…。頭をひねらせて考えた結果、ESDを伝えるマンガを作ることに決めました。テーマは”気付き”。自分のESDとの出会いをそのまま形にしたような感じになってしまいましたが、これを作成するにあたって、自らがもう一度ESDと向き合う大きなきっかけとなりました。きちんと完成し次第、またご紹介させていただきます。
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以上が9月24日〜28日のインターンシップ報告になります。
EPOちゅうごくの皆様、また広島や岡山で出会った皆様のおかげで、大変学びの多い研修となりました。貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました!
11月22日〜23日にはインターンシップ後半として、主催事業の運営に関わらせていただきます。後半も学びの多いインターンシップになるよう、積極的に動いていこうと思います。
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2013年10月02日

インターンシップ報告1

全国には8つの環境パートナーシップオフィス(EPO)が存在します。
この全国に広がるEPOの中でスタッフを交換し、短期の研修を行うインターンシッププログラムが行われており、今回は四国EPOスタッフ山がインターンシップに行かせていただきました。このインターンシッププログラムでは、人材派遣を通した各EPO間の連携の強化、ノウハウの交流などを目的としています。

今回は9月24日〜28日の5日間、EPOちゅうごくさんにインターンを受け入れていただきました。5日間で学んだこと、感じたことを数回に分けて報告させていただきます。

【ひろしまNPOセンター訪問】
1日目にEPOちゅうごくの運営団体である、特定位非営利活動法人ひろしまNPOセンターを樽山さんに案内してもらい、センターの方たちとお話をさせていただきました。

ひろしまNPOセンターは1997年に設立され、今ではまちづくり、環境、福祉、国際、社会教育など20を超える分野で広島県のNPOのサポートを行っている中間支援組織です。はじめに、サテライトキャンパスひろしまにてお話をうかがいました。

20分野にもおよぶ事業を行っていくのはいかにも大変そうな気がしますが、スタッフのみなさんそれぞれがある程度の「専門性」を持ちながら事業を進めていくこと、そして「報告・連絡・相談」を密に行っていくことが求められているということでした。スタッフ誰もが「提案」する力があり、また提案できる雰囲気、空気が流れているひろしまNPOセンター。そして活動は決して「浅く、広く」ではなく、「深く、広く」の活動だということが分かりました。
また、確かに20分野のNPO支援を行っていくことは大変なことだけど、1つの分野に対して他の19分野の視点での見方・考え方ができて、19分野とのつながり広がりの可能性があると考えると、これはひろしまNPOセンターのいちばんの強みであると感じました。
また、広島県立大学との連携を今後深めていくということなので、ひろしまNPOセンターを起点に学生がNPOやボランティアに触れるきっかけがどんどん広がっていけば、今以上に広島のNPOに元気が湧いてくる
のではと、とてもわくわくしました。

【チラシデザイン】
2日目はEPOちゅうごくの主催イベントの広報のチラシデザインをスタッフの岩見さんに教えてもらいながら考えました。いつも何気なく見ているチラシやポスター。実は人の目の動きの習性を考慮して作ってあるんです。とにかく見やすく!わかりやすく!そして全体のバランス!などなど、チラシ作りのノウハウをたくさん教えてもらいました。一つの印刷物を作るのにこんなにも悩んだり考えたりしながら、丁寧に作り上げていくものなのかと衝撃を受けました。私も今回、あーでもない、こーでもないと自分の頭をフル回転させながら考えました。四国EPOでは学べない貴重な体験をさせていただきました。これからチラシやポスターを見るたびに、チラシ作りのい・ろ・はが頭を駆け巡りそうです。今後、チラシの作成の時はもちろん、プレゼンの資料作成の時などにも今回得た知識を活用していきたいと思います。

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(EPOちゅうごくオフィス)
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2013年07月23日

中小企業家同友会メンバーのつながりから生まれた協働

愛媛県中小企業家同友会の障がい者雇用問題に関する委員会メンバーだった有限会社いっせいグループとNPO法人家族支援フォーラム、有限会社南国の協働事業が5月から本格的にスタートした。
 (有)いっせいグループは、自社で必要な食材のセントラルキッチン化を進め、事業の効率性を高めたいと考えていた。一方、家族支援フォーラムは来所者への安定的な作業確保と経営の安定性を高めるための事業を必要としていた。そんなニ社が、委員会でのマッチングを経て、具体的な検討を進めることになった。お互い協働できそうという感触を得る一方、ルート配送部分での課題も浮かび上がってきた。
 課題解決のきっかけとなったのが、同会メンバーでもある(有)南国の参画。食品卸でルートが既にある点と家族支援フォーラムも近隣にあることから、事業は本格的に動き始めることとなった。
 NPOと企業の協働を進めるにあたっては、利益追求の考え方を始め隔たりがあったのは事実。その壁を超えることができたのは、社会貢献をしたいという思いと協働によるお互いのメリットが明確にあったからではないだろうか。 
 実際動き始めると、配送コストや包装材の削減など、環境負荷の低減が目に見える効果としてあらわれ、具体的なメリットも出てきたということだった。

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2013年06月24日

環境教育促進法先進事例〜川崎市の取り組み〜

みなさん、こんにちは。四国EPO山です。
今日は環境教育促進法の先進事例をご紹介します。

促進法が改正されたことはみなさんすでにご存じだと思います。平成24年10月に環境教育促進法が施行されたことを受け、川崎市では一定の要件(体験型環境教育の実施、安全体制の確保、非営利性など全部で8つ)を満たしている環境教育に取り組んでいる事業所等を川崎市長が認定できるようになりました。さっそく2013年2月には、川崎市長が指令指定都市としては初めて4つの事業所を認定しました。今回認定された事業所は以下の通りです。

・昭和電工株式会社 川崎事業所(川崎区)
 「使用済みのプラスチックのアンモニア減量化を通じた環境教育」
・株式会社ショウエイ(幸区)
 「ろ過装置を利用した水・熱・電気の省エネ」
・富士通株式会社 川崎工場(中原区)
 「パソコン分解を通じで学ぶ私たちの3R」
・明治大学 黒河農場(麻生区)
 「アグリカイサイエンスアカデミー」

申請者としては、学校等に工場見学として製造工場、リサイクル工場を公開する際に、実体験を伴う環境教育を提供している事業者や、自然体験ツアーを開催するNPO等に対して所有する里山を提供している事業者等が挙げられます。認定の有効期間は5年間で手続きを行えば更新することも可能です。さらに毎年、1年間の事業の報告・決算の提出が義務付けられています。

認定を受けた体験の機会の場を提供する事業者は、環境保全活動について公的な信頼性が得られ、事業活動全体のイメージアップが期待できます。しかしメリットがあるのは事業者だけでなく、環境教育を受ける側の人達も同じだと思います。実際に体験をしながら目で見て、身体で感じることで、より一層「学び」を自分のものにすることができる!私はそう思っています。最近、体験型の環境教育を希望する人が増えているのもそういった理由からなのかもしれませんね。

促進法が施行されてから約9カ月、すでに各地域では新しい動きが始まっています。次回からも環境教育促進法の先進事例を更新していこうと思っていますのでお楽しみに!
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